八二歳となられた天皇陛下は「務めを果たせる者が天皇の位にあるべき」との旨のお考えから皇位を生前に皇太子殿下にお譲り致す生前退位の御心を宮内庁の関係者にお示し遊ばされました。数年内に行われたいとのことで。天皇陛下御自らが広く内外に御心を表わす向きで進められています。
我が国は今上陛下を含めて一二五代の天皇を畏くも頂いておりますが半数近くが生前に皇位をお譲り遊ばされています。しかしながら江戸時代後期の光格天皇よりおおよそ二〇〇年の間に譲位は行われていません。皇室典範においても天皇の退位についての決まりは書かれていないために皇室典範の改正などを含めた国を上げての議論が求められます。