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ハードディスクが最も壊れにくい製造社が明らかに 2万5千台のHDDで調べた

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ハードディスクはどこのメーカー製が一番壊れにくいのかが2万5000台の調査結果でついに明らかに

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ハードディスク(HDD)の寿命傾向や価格の展望を業務上で蓄積されたデータから発表してきたオンラインストレージサービスを提供するBackblaze社が今回新たにメーカー別のHDDの壊れやすさに関するデータを公開しました。

今回比較したのはSeagateWestern Digital(WD)・日立の3メーカー。データは、2万5000台以上のHDDの調査結果から算出されているとのこと。

 

◆通年エラー発生率

HDDの信頼性を測る基準として、1年間の稼働でエラーを発生させる割合である「通年エラー発生率」を表示したのがこちらのグラフ。日立の信頼性の高さと、Seagateのエラー発生率の高さが対照的です。

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上のグラフに関するより詳細なデータはこちら。Seagateの「ST31500341AS」モデルのエラー発生率が25.4%と飛び抜けて高いことが分かります。これは通称「F3」と呼ばれるモデルです。

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省く

 

◆時系列生存率

以下のグラフは、3年間におけるHDDの生存率の変化を表すもの。1年半あたりからSeagateの生存率が著しく低下していることが分かります。

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Backblazeでは、現在、Storage Podに4TBの大容量HDDを安定稼働させることに注力しており、ストレージとしてSeagateの4TB・HDD(ST4000DM000)で運用を しているとのこと。しかし、SeagateのHDDは、時間が経つと突然トラブルを生じさせることが多いので今後も注視していく予定としています。

 

Backblazeの今回公開したデータからは、日立製のHDDが最も壊れる割合が低く信頼性が高いと言えそうです。なお、最も信頼性が高く「買い」と評価された日立製HDDですが、2013年に日立はWDにHDD事業を売却したため、日立のHDD事業は現在はHGSTとしてWD傘下でHDDを供給しており、今後もその信頼性を高く維持できるのかは予断を許しません。

 

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ひとこと

このたび日立製のHDDの信頼性が最も高いということが分かりましたが、平成25年にHDD事業をWD(ウェスタンデジタル)社に売り渡しておりまして極めて悲しいことであります。我が国が長い間、経済の病である物価下落(デフレーション)を放って置いたために我が国の優れた技を持つ半導体事業を手がけていたエルピーダメモリを始めとした企業が数多く倒れてゆきました。少しでも早く我が国の経済が蘇り育つ日が訪れて日立のHDD事業やエルピーダメモリなどが蘇ることを強く願います。皆様も何か買う時は少しでもよい物、殊に日本製の物を買いましょう!