【動画あり】靖国についての新藤大臣と朝日新聞のやり取りが面白い
朝日新聞の記者の問いに新藤義孝総務大臣が爽やかな答えを返しましたので、その様を書いて参ります。
新藤義孝総務大臣の定例記者会見
朝日新聞イトウ:
「靖国のことなんですけれども。あ、朝日新聞のイトウと申します。昭和天皇がですねずっと靖国にお参りを続けていらしゃったと、で、ところがある時期から参拝を取り止めになったと、どういうことが切っ掛けだったかはご存じですか。」
新藤義孝総務大臣:
(頷く)「その前後の事象というのは承知しておりますが、しかしそれは天皇陛下のご判断ですから私がコメントすることではありません。」
朝日新聞イトウ:
「伝えられている所によるとですけれども、本人から聞いたわけじゃないですから。A級戦犯の合祀が切っ掛けですよねタイミングは。で、正にそのことが海外の批判を招いてる原因であって、そのよく皆さん方が仰る『国の為に命を捧げた人達をお参りするのにどこが悪いんだ』という論法とはですね若干ずれてると思うんですが、そこについての大臣のお考えをぜひこの際お訊きしたいと思います。」
新藤義孝総務大臣:
「まず海外からの批判というのはどこからの批判なんでしょうか。」
朝日新聞イトウ:
「例えば、韓国ですとか…」
新藤義孝総務大臣:
「例えばではなくて」
朝日新聞イトウ:
「韓国、中国…」
新藤義孝総務大臣:
「と?」
朝日新聞イトウ:
「と?いや、もう私は直接…」
新藤義孝総務大臣:
「ほかには?」
朝日新聞イトウ:
「ニュースでよく見るのはその2ヶ国ですね。」
新藤義孝総務大臣:
「ほかにありますか?」
朝日新聞イトウ:
「えーどうでしょう。私の記憶にはありません。」
新藤義孝総務大臣:
「海外と言わずにその2ヶ国からのご批判と言えばいいと思うんですね。」
朝日新聞イトウ:
「じゃああの中国、韓国からの批判は正にA級戦犯を合祀している靖国に対してですね、私人の行為だからいいんですよという風な返答というのは議論がずれていると私は思うんですけれども、そこはどういう風にお考えになりますか。」
新藤義孝総務大臣:
「私はこの問題は一貫して心の問題として捉えております。今のあなたがご質問なされた問題を色々議論していることも承知をしておりますけれども、正に議論がずれているとおっしゃいましたけれども、そういう議論をする事自体がふさわしいものなのかどうなのか色んな意見があると思いますね。私自身はこれは自分が心の自由に従って参拝するのである、神様の前においては霊となった者は誰も平等であるし、そして神様の前では人間はどういう立場であっても人間でしかないと私は思っているんですね。ですからその範囲での行動をしてきておりますし、これからもやっていこうと思っています。」
朝日新聞イトウ:
「公人の振る舞いというのを単に心の問題ということでですね、片付けてなかなか済まないもんだからこんなにドタバタしているわけですよね。なんとかケジメというんでしょうかね、言葉遣いちょっと微妙ですけども…日本政府としてはねもう少し考えたほうがいいんじゃないか。例えば中曽根さんも一回参拝なさ…一回ですか?ちょっと回数すいません覚えてませんが、中国、韓国から批判を浴びてお止めになりましたよね。で、そうすっと彼は、その公人である中曽根という人とその自分の個人の心の問題をですねどういう兼ね合いで判断されたのか直接聞いてないから分かりませんけれども、外交政策のギクシャクぶりを見てるとね、中曽根総理の当時の判断ほうがすっきりしていると私は思いますけれども、いかがですか。」
新藤義孝総務大臣:
「ご意見、ご質問に私もそろそろ決着を着けたほうがいいんじゃないかと全くその通りだと思うんです。それは戦争終わって69年目にはいりますね、そして主権回復してから61年目になるわけです。いつまでそういったことでもって問題にして議論していくんだろうかというのを私も同じ思いがあるんですよ。普通に自分が行きたい時に誰でもが行ける神様に手を合わせて先祖に思いを致し、先達に敬意を表する。これは自然なことであって、しかもそれは日本において魂の問題、霊に対する尊崇の念というのは日本人がみんな共通して持っているものだと思うんです。ですからそれを問題にすることのほうがおかしくて、何か例大祭であるとかそういった日に行くと『行くんですか行かないんですか』って散々訊かれるんですよ。さっきも申し上げましたけど、私初詣でも行きますから。子供の誕生日の時も行きますし、色んな何かでもって都合がつけば行ってるんですよ。その時は何も言われてません。同じことやってるんです。ですから私自身はこういった問題が特別なものになる事自体をやめたほうがいいんではないかと思っていますし、そしてまた周辺国にも特に中国と韓国のみなさんには理解をしてもらいたいと思いますね。そもそもが内政に対しての私はどうして他国がどこに行っていいか悪いかなどということを言ってくるのかが、どういう気持ちで言っているのかというものは受け止めなければいけないと思います。過去への反省、私達は常に持っていますし、国家として何回もそういったことについてお気持ちを示し、また誠意を行動で示してきたというふうに思っています。他の国のことについて私は申し上げませんけども、今あなたが仰ったようにこの問題を問題としていつまで続けていくつもりなのかというのは、そろそろ自然の形で自由の中で心の判断にお任せすればよろしんではないんでしょうかというふうに私は考えております。」
動画
ひとこと
「中国と韓国の2ヶ国からの批判」に過ぎないものを大きく見せようと「海外からの批判」と言い、それを突かれると「ニュースでよく聞く」だとか、「直接聞いたわけではない」だとか、聞き苦しい言い訳を述べる。その姿は新聞記者とは思えない振る舞いであり、真事に見苦しく、記者としてふさわしいと言い難いと言わざるを得ありません。そもそも靖国神社へのお参りを回転翼機(ヘリコプター)をいくつも出してまで映して大きく取り上げて中国や韓国に出向き、各々の報道官に聞くなどして事を燃え上がらしているのは報道機関(マスコミ)ではありませんか。更に許し難いのは皇尊(天皇陛下)を敬う心が無いということであります。「本人から聞いたわけじゃないですから。」とは真事に驚かされます。皇尊がお治め遊ばされる皇御国に住む者として許されない言葉遣いであると言わざるを得ありません。いずれに致しましても、最も身の振り方を見直し、正すべきは報道機関であります。
- 作者: 百田尚樹
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2009/07/15
- メディア: 文庫
- 購入: 39人 クリック: 275回