今日は大晦日!新たな年に備えて大晦日と初詣でなどについて知ろう!
今日はもう大三十日(大晦日)であります。年は始まったばかりと思っていたらば、もう終わりが訪れてしまいました。歳を増す毎に時の進みが早くなります。さて、このたびは「おおみそか」という言葉の話と正しい初詣でについて書いて参ります。
「おおみそか」とは何か
「おおみそか」と書く時に「大晦日」と書くと思いますし、テレビなどでも同じ形で書いてあると思います。しかしながら、「おおみそか」とは「大三十日」のことであります。大和言葉で三十日を「みそか」と読みます。ひ、ふ、み、よ、…ひは1、ふは2、みは3、よは4であります。30、40、50を読む時は30をみそ、40をよそ、50をいそ、と十の位を読む時は10と20を除いて「◯そ」と読みます。因みに百の位は「八百万の神々」「八百屋」の通り「お」であります。百や万、千だけを読む場合は百を「もも」、万を「よろず」、千を「ち」と読みます。「みそか」の「か」は「日」のことであります。歳の場合は「はたち」を除いてみそじ、よそじ、いそじ、など「じ」であります。いずれに致しましても、「みそか(三十日)」とは30日を大和言葉で言い表したものであり、年の終わりの30日(旧暦では29日の時もあった。新暦では31日を指す。)ということから「大(おお・おほ)」が付けられて「大三十日」と呼ばれております。
「初詣で」の書き方
テレビなどでは「初詣」に「で」を付けない場合が多いと思いますが、正しくは「初詣で」であります。詣でるとはお参り致すということであり、送り仮名としては「初詣で」が正しいのであります。書く時は「初詣で」とお書き頂ければ幸いであります。
初詣ではいずこにゆくべきか
初詣でというものは神道(かむながらのみち・シントウ)のものであります。従いまして、お参り致す時は神宮、大社、などの神社(かむやしろ・ジンジャ)にお参り致してください。
参り方
- 鳥居を通る前に頭を下げる(一礼)
- 鳥居の左側を通る
- 手水場(てみずば・チョウズば)にゆく
- 右手で柄杓(ヒシャク)を持ち、左手を清める
- 柄杓を左手に持ち替えて右手を清める
- ふた度右手で柄杓を持ち、左手に水を少し注ぐ
- 左手に注いだ水で口を清め、左手で口元を隠しながら静かに水を吐き出す
- 左手をふた度清め、柄杓を立てて残りの水で柄杓の持ち手を清めて元の場に戻す
- 左側を通りながら階(きざはし)(階段)を登る
- 真中に立ち、思いの大きさに合わせた額の金を箱に入れる
- 鈴を鳴らし、二礼(90度に体を折り頭を下げる)
- 二拍手(右手の先を左手の指の一関節分まで下げて拍手)
- 手を揃えて名と住まい、願い事を神様に伝える(犯した罪(ポイ捨てなど)があれば謝る)
- 願い事を伝え終えたあとはふた度一礼(同じく90度に体を折り頭を下げる)
- 帰りは右側を通る
- 鳥居を潜り、振り返りふた度頭を下げる
- 心して家に帰るなどする
ひとこと
これらを行えば神様はあくる年をよい年にしてくださると思います。言うまでもなく常によい行いを続けなければ取り消されてしまいますので心してください。そして、少し要らない話を致しますと、あくる年を迎えれば私はしばらくの間、姿を消すことになるかもしれません。恐らく直ぐに戻れると思います。いずれに致しましても、あくる年が皆様にとり、よい年になることを願うと共に我が皇御国(すめらみくに)が栄えて皇尊(すめらみこと)および皇后(すめらきさき)(天皇皇后両陛下)並びに臣籍降下された皇族方を含めた皇族方が健やかにお過ごし頂ける年になることを心から強く願います。
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